読むアニマルセラピー!『動物のお医者さん』で笑って癒されよう
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読むアニマルセラピー!『動物のお医者さん』で笑って癒されよう

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ひろみべ

漫画も小説も大好きな活字中毒です。暇があればひたすら何かを読んでいたい。古典から転生ヒロインものまで守備範囲は広めです。休日は動画配信サービスで映画と海外ドラマ三昧。おすすめはゲームオブスローンズ。

突然ですが、動物っていいですよね……。
犬や猫のもふもふした触り心地もいいですが、愛嬌のある表情を見せてくれる爬虫類や、水槽のなかをゆったり泳ぐ熱帯魚なども、見ているだけで癒されます。

動物って、あの無垢な様子がひたすら愛おしいです。
なので心が疲れてギスギスしている時、犬や猫の動画を眺めると、その愛おしさにほっこりしますし、優しい気持ちになります。

私も疲れているときは家にいる犬を抱きしめて全身を撫でまわしますが、それだけでストレスがかなり軽減するので、アニマルセラピーの効果はすごいです。

そのアニマルセラピーを読むだけで実感できるのが『動物のお医者さん』です

『動物のお医者さん』は佐々木倫子さんによる理系ギャグ漫画で、テレビドラマ化もされました。
獣医学部の話ということで、舞台になってる北大の獣医学部の志願者が記録的に増えたことも当時話題になりました。

ちなみに私も学生のころ『動物のお医者さん』を読んで「獣医になりたい!」と思った一人です。
でも理数系の成績が散々だったので、思っただけで終了でした……。

動物のお医者さん 1
(出典:動物のお医者さん(1):佐々木倫子)

『動物のお医者さん』あらすじ

大学受験前、近道をして帰ろうとした西根公輝、通称ハムテル二階堂(にかいどう)はひょんなことから子犬のシベリアンハスキーと、そのハスキー犬の持ち主の漆原(うるしばら)教授と出会います。

ハムテルは子犬のハスキーを押し付けられ飼うことになり、その時漆原教授から「きみは獣医になる!」と予言されるのでした。

動物たちの問答無用の可愛さ

動物のお医者さんは色んな動物たちが出てくるのですが、それぞれまるで会話しているような文字セリフがあります。
これが、動物たちは本当にそう考えているのではと思うくらいピッタリで、とにかく可愛いんです。

登場動物(1)ハスキー犬のチョビ

ハスキー犬のチョビが、二階堂が食べてるものを後ろからじっと見つめてるシーンで「くれたらたべてもいい」と文字が出てたり、扉の向こうにいる飼い主のハムテルを待っている時「ここが動いたら出てくる」と、じっとドアノブを見つめていたり。

そんな犬あるあるの仕草が、とってもほっこりして癒されるのと、可愛さに頬がゆるみっぱなしになります。

登場動物(2)猫のミケ

勉強の邪魔をする猫のミケがノートの上にごろんとなる場面や、それを見て遊んでくれると勘違いした犬が腕の隙間に顔を入れてきたりなど、ペット飼っている人には「あ~あるある」と頷く描写が盛りだくさんです。

もふもふした毛の描写やリラックスしすぎな寝姿もリアルで、動物たちのコミカルな一挙一動や表情に笑ってしまいます。

読めば実感!動物の良さ

家でペットを飼ったことがある人もない人も、動物のお医者さんを読むと、動物っていいなぁとしみじみ実感するはず。
ちなみに、この作品でシベリアンハスキーがブームになりましたが、チョビみたいな大人しいお利口さんなハスキーはあまりいないみたいですね。

中盤にハスキーたちで犬ぞり大会があるのですが、そのハスキーたちはみんな陽気で元気で喧嘩っ早い楽しい犬たちでした。
なのでチョビを見て「ハスキーかわいい!」と思って飼いたくなった人は、ぜひ同じハスキーのシーザー登場まで待ってあげてください!

理系学生の生態が興味深い

私は文系の大学に通ったのですが、動物のお医者さんを読んで、理系の学生はこんなにも淡々としているの!?とびっくりしました。
そしてもちろん漫画なので創作が入っているのは分かっているのですが、ちょっと変わった人が多い。

アフリカマニアの漆原教授や、なぜかいつもゆったり喋る院生の菱沼(ひしぬま)さんなど。
でも実際こういう人、理系学部にいそうな気もしてくるんですけど、どうなんでしょうかね……?

個人的にこの『動物のお医者さん』に出てくる獣医学部の人間関係が、すごく羨ましいです。
男とか女とか先輩とか後輩とか、あんまり重点を置いていないというか、お互い尊重しながら学生生活を送ってる様子が羨ましい。

主役のハムテルが淡々とした冷静なキャラだからでしょうか。
でも友人の二階堂は感情表現が豊かですが、そんな彼も苦手なネズミ以外を敵視している描写はあまりない気がします。

他の登場人物もクセはあるけど良い人が多く、これは「動物好きに悪い人はいない」ということだからでしょうか?

重すぎず軽すぎずウェットでもドライでもない物語

『動物のお医者さん』は獣医師を目指している学生たちの話なのですが、シリアスな展開はほぼ出てきません。
獣医師になるために必死で努力して瀕死の動物を助ける……というような感動テイストもあまりないです。

かといって獣医学部の日常を面白おかしく描写もしていませんし、学生同士の恋愛も全くといっていいほどないです。
純粋に獣医学部に通う学生と、彼らが出会う動物たちとの交流を描いている作品です。

人間からの目線というより、人と動物、双方の目線で物語が紡がれて、主役は動物です。
可愛くて困った動物たちに翻弄される獣医のタマゴたちを描いた物語。

『動物のお医者さん』は無邪気で好き勝手な動物たちの、愛くるしい表情や仕草に癒されること間違いなしなので、心がささくれてる人にはぜひ読んでもらってホッと一息ついてほしいです。

今回紹介した作品はこちら

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