涙腺崩壊!タイムスリップ大正ロマン『ゴールデンデイズ』
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涙腺崩壊!タイムスリップ大正ロマン『ゴールデンデイズ』

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少年少女問わず漫画と旅が大好きなアラサー女子。特技は漫画喫茶で12時間ノンストップで読み続けること。好きな漫画は『花より男子』『フルーツバスケット』『鬼滅の刃』『ハイキュー』

これは、

あまりにも美しく、切ない

時空を超えた壮大な愛の物語です。

私はこれを読み終わった時、気づけば静かに一筋の涙が流れていました。

じんわり心が温かくなったような、結末を迎えたことが少し寂しいような、そんななんとも言えない綺麗な気持ちだけが残りました。

最近の漫画ではありませんが、これは全人類に読んでほしい、私の漫画歴の中でもトップクラスの名作です。

一言で例えるなら【タイムスリップ大正ロマン】。

でもそれだけがこの漫画の魅力ではありません。

“愛情”の描き方が丁寧でとてもとても美しいのです。

この漫画のメインは男同士の愛になります。

しかし、ただの“BL物”で片付けてしまうにはあまりにも美しすぎる愛の物語。

BL好きはもちろん、そうじゃない人も心から楽しめる作品になっています。

もう、なんでこの漫画がそんなに有名になってないの? もっと売れていいよね?? と叫びたい。

神さま、お願い。

実写映画化してください…!!

そんな『ゴールデンデイズ』について、ちょっとだけ語らせてください。

(思い出してもう泣きそう)

(出典:ゴールデンデイズ(1):高尾滋)

『ゴールデンデイズ』の概要

2005年から2008年にかけて、少女漫画誌「花とゆめ」に連載され、全8巻で完結している作品。(文庫本だと4巻)

作者は『てるてる×少年』なども手がけた高尾滋先生です。

高尾滋先生は、誰もが知っている有名な作品があるわけではないのですが、実は全てハズレなしの名作ばかり。

小さい頃は完全にスルーしていたのですが、大人になって読んでみると、もうストーリーも構成も登場人物も、絵も何もかもが「美しい」のです。

私は気がついたら高尾滋先生のほとんどの作品を読破していました。

そしてその全てが、自分の人生の中で大切な一編となりました。

ひっそりと心に残り続ける、そんな高尾滋先生の作品をぜひ“作者読み”してみてください!

『ゴールデンデイズ』のあらすじ

ここまで熱く語ってきましたが、まだあらすじをお話してませんでしたね(笑)

異常なほど過保護な母親にトラウマを抱きながら生きてきた男子高校生・相馬 光也(そうま みつや)

彼の唯一の心の拠り所は入院中の曾祖父・相馬 慶光(そうま よしみつ)と、慶光に教えてもらったバイオリンでした。

一時はプロを目指そうと思っていたが、母親に猛反対されて断念。

2歳の頃に誘拐に遭ったことから、高校生になっても一人で外を歩くことすら母親に許されないのでした。

そんな母に振り回されながら光也は、頻繁に曽祖父のお見舞いに顔を出しました。

ある時慶光は、バイオリンを辞めてしまい心残りがある光也に、もう一度手に取るよう促します。

そして慶光自身も、ずっと悔やみ続けていることがあると語り、光也と瓜二つの顔をした若き日の慶光と、メガネの青年が写っている写真を物悲しそうに見つめているのでした。

しかしある日、慶光危篤の知らせが入り、光也は慌てて病院に駆けつけました。

意識のない慶光の前でバイオリンを弾こうとした瞬間、大きな地震がーー。

意識を失った光也が目を覚ましたのは、大正10年8月31日の東京でした。

「慶光」

そう呼ばれたかと思えば、突然殴りかかって来たのは眼鏡をかけた写真の青年・春日 仁(かすが じん)でした。

慶光ではなく自分は光也だと説明しても、あまりにも容姿が似ているため信じてもらえない。

病院で、光也は慶光のもう一人の人格だと診断されてしまいます。

曽祖父の若い頃の時代にタイムスリップしてきてしまい、曽祖父である慶光が居た立ち位置で暮らすことを余儀なくされる光也。

そうして過ごしているうちに、仁と慶光は恋愛感情を超えた絆で結ばれていた事を知ります。

そして、仁は光也のことを慶光の延長ではなく、光也として愛するようになり、光也も仁のことを想うようになっていくのでした。

光也はどの世界で生きていくことになるのか。

光也と仁と慶光の想いはーーー。

ぜひ皆さんご自身の目で、彼らの最後を見届けてください。

これはBLではありません

これはBLではありません。

と、あえて断言させていただきたい。

ほかに男女の恋愛もありますが、確かにメインは男性同士の恋愛です。

しかも、

慶光(曽祖父)× 仁
光也(ひ孫) × 仁

という中々にファンタジーに寄ったカップリングです。

しかし、これはBL物語ではないんです。

美しくて切なくて、気がつけば感情移入ガッツリで、読んでいくうちにもはや性別なんて二の次になっていくのです。

そういう意味での“BLではない”です。

私も最初は「お、これは花とゆめに珍しくBL物かぁ」なんて思いながら読み始めました。

でも読み終わった頃には、

もうそんなことどうでもいい、なんて規模の美しいラブストーリーなんだ… この世は美しいな… 命って尊い…

と涙を流していたのです。(笑)

皆さま、ぜひ読んでください。

人生の一冊になることをお約束します。

あ、ハンカチを忘れずに。

今回紹介した作品はこちら

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