舞台をめざす少女たち!「かげきしょうじょ!」の青春パワーを浴びてほしい
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舞台をめざす少女たち!「かげきしょうじょ!」の青春パワーを浴びてほしい

この記事を書いた人

ヤマサキアヤカ

推しのために生きるハッピーなオタク。腐女子と夢女子のハイブリット。美少年研究家。美少年・マンガ・2次元アイドル・女性向けコンテンツ・歴史・BLが好き。ふたりの男に宿る愛を越えた何かを探したい。 Twitter:@meronnpann227

青春漫画といったら?と聞かれてすぐに思いつくのは、部活にうちこむ少年漫画か、恋に一生懸命な少女漫画かのどちらかではないでしょうか。

若者が夢や目標に向かっていく純なきらめきに、思わず胸が苦しくなるくらいには大人になってしまった筆者が、今オススメしたい青春漫画こそ

天真爛漫な主人公が歌劇団のトップスターを目指す「かげきしょうじょ!」です。

(出典:かげきしょうじょ!(1):斉木久美子)

宝塚歌劇学校がモデル!トップスターを夢見る少女たち!

物語の舞台は、大正時代に創設された未婚の女性だけで構成された「紅華歌劇団(こうかかげきだん)」に入団する人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」です。

宝塚歌劇団がモデルになっています。

主人公は音楽学校の100期生として入学した「渡辺さらさ」。

なんと身長は178cmあり、夢は幼い頃に見た「オスカル様」を演じるトップスターになること!

天然でびっくりする言動もちらほらありますが、元気いっぱいに夢を追う女の子です。

そして同じクラスの仲間であり、ライバルでもある友人たちと学校生活のなかで切磋琢磨していきます。

女の子たちがキラキラ!どころじゃない圧倒的スポ根ストーリー

女の子たちが同じ夢に向かって一生懸命努力する、確かにそういう話ですが、各団「トップになれるのは1人だけ」というシビアな世界に入ることを15歳くらいで決意した女の子たちが、ウフフキャッキャでゆるふわ〜な感じなわけないですよね。

しかもそれが学校のテストなんていうやれば結果がでるものではなくて、歌に踊りに表現力といった正解のない部分での勝負です。

そして何より自分自身が常に向上心をもっていなければならないわけですよ…。

主人公のさらさだけでなく、同級生の事情や過去も描かれるので青春群青劇のようで、並々ならぬ想いをもって音楽学校に入学をしてきたことがわかります。

努力だけじゃつかめないものもある…それでも新たな夢に向かって進む!

主人公のさらさはずっと昔から紅華のトップスターを目指していたわけではなく、幼いころの夢は歌舞伎役者になり「助六」を演じることでした。

とある縁から歌舞伎名門のお家の踊りのお稽古に通っており、幸か不幸かさらさには歌舞伎役者になるために必要な素質が天才的なほどあったのです。

そしてその後さらさは「自分は男の子じゃないから歌舞伎役者にはなれない」という現実を知り、幼いながら深い悲しみにつきおとされます。

そんな中、心配したおばあちゃんと一緒にみていたのが紅華歌劇団のDVDでした。そこで新たな夢に出会い、紅華歌劇団に入団することを目指します。

精一杯努力して実現できないことは理解できるし納得もできるのですが、なりたいものがあってどれだけ努力しようが才があろうが、ただただ許されない世界があるって理不尽だなと筆者は思ってしまうのです。

しかし、そこでくじけずしっかりと前を見て新たな夢に向かって進んでいく姿に王道少年漫画のようなアツさを感じてしまいます。

主人公・さらさだけじゃない!同級生ひとりひとりの紅華への想い

「かげきしょうじょ!」では主人公のさらさだけでなく、他の同級生視点や入学前にも焦点を当てていて、同級生ひとりひとりがしっかりと描かれます。

筆者が一番好きなのは星野薫(ほしのかおる)というクラスの中でも厳しいキツめの女の子。

授業で演技実技をすることになり練習場所を探している時に、道端でもいいんじゃないかと提案するさらさに「ありえない」と叱責し、「私達はまだ学生だけどプロになることはもう決まっているの  もっと自覚をもってよ!」と怒ります。

実は、薫は祖母も母も紅華出身のサラブレッドですが、二回受験に落ち、最後の年でようやく合格することができた子なのです。

番外編で薫が受験生の時の話があるのですが、追い込む薫に周囲は「他の好きなことやっていいよ」「周りからの期待に応えなきゃって思わなくていいよ」という優しさと慰めの言葉をかけます。

薫は 「無理なんて1ミリもしてない!これは私が選んだ道よ!私がなりたいの!」 と涙ながらに言葉にするのです。

ところでみなさん15歳の時って何してました?

登場人物の女の子たちは15歳かそこらで自分の進みたい道を決めていて、それに向かうべく努力ができて、そして夢の第一歩を踏み出しているわけです。

そしてこの漫画を読み終わったときに思うんですよ。自分が15歳のときなにしてた?って。

筆者は「将来の夢?いやいやまだ15歳だよ?決められるわけない!よ~~~し!とりまプリとりいこ〜〜〜!」って感じでした。

いま思うともっと考えろよ!と思うのですが、15歳の私は「校則にひっかからずにいかに制服を着崩すか」と「購買で人気のパンを買うにはどうすればよいか」が思考の限界でした…。

そんな己の稚拙さを痛感しているからこそより一層彼女たちの決意に尊敬の念を抱き、以来、実際の宝塚音楽学校の合格発表にまつわる報道をみると胸がいっぱいになって涙がでてくるようになりました。(急)

決意をした女の子たちが夢に向かっていく「かげきしょうじょ!」。

青春のきらめきを浴びたい人はぜひ読んでみてください!

(ただし、あまりのきらめきに心がやられそうな大人は要注意です。)

今回紹介した作品はこちら

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